『ごきゅー紅茶飲みたいー』 「ごっ?!・・・畏まりました。」 "獄寺隼人"は私の執事。 ごっきゅんが私の僕になった理由は至って簡単。 ババ抜きで私に負けただけ。 負けた方が勝った方の言う事を一日何でも聞く、という簡単なルール。 それで獄寺は私の執事になったって話。 私がコレを利用しない訳がない。 さっき、数学の宿題をやらせ・・・じゃない、手伝ってもらった。 他にもノート書いて、とか散々こき使って・・・ゴホゴホッ・・・仕事を与えてあげた。 「おまっ、こき使ってとか言い直してもハッキリ聞こえてんだよっ!」 『おや?ごっきゅんおかえりー』 「あ、ただいま。・・・じゃねー!」 『一々煩いですわ、隼人。それより紅茶はー?』 「・・・ほらよ」 ひょい、と午○の紅茶を渡される。 私の好きなメーカーの、しかもお気に入りのレモンティー。 『さすが!私のごっきゅん!私の好きなの覚えてくれたんだ?』 「ばッ、違ぇよ!その、なんだ。偶々だ!」 『あら?顔が赤くてよ?どうしたの?は・や・と君?』 「っ〜!・・・好きな奴のぐらい覚えてるのは当然だろ・・・」 ばんッと大きな音を立てて教室から隼人は飛び出していった。 しかも素敵な捨て台詞付き。 ・・・どうしよ、今ズキュンときた。 え、可愛すぎ・・・! 『まったく、ツンデレ過ぎるな、ごっきゅんは。』 ツンデレ執事 「山本、アレで何で付き合ってないんだろ。」 「さぁな! ・・・まぁ付き合っても無いのに教室でイチャつくのは辞めて欲しいよな。」 「(あれ?山本が黒い!?)」 end |