お題小説 19 * (……愛してる……愛してる…… 私は…女王を愛している… 誰よりも…誰よりも…) 「ハッ…」 「……良かった… やっと気がついたのね…」 「……私は……」 「なかなか意識が戻らなかったから心配したのよ…」 いつも通り、包みこむような優しさを見せてくれる彼女に私はとろけそうな幸福感を感じていた。 「…あの…」 「何も言わなくて良いのよ。 さぁ、お薬を飲んでゆっくりとお休みなさい。」 私はまだ頭の中が朦朧としていた。 何か…とても大切なことがあったように思うのだが… それが何なのかわからないままに、私はまた深い眠りに落ちていった… [*前へ][次へ#] [戻る] |