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「そんな…!
もうどうにもならないの!?
あなただけ、こっちに残ることは出来ないの?」

レイラは、エディの両腕を掴み、不安に満ちた瞳を向けた。



「……ごめんね、レイラ…
もう決まったことなんだ。
……しばらくはあえなくなるけど……でも、電話だってかけられるし手紙だって送れるんだ。
そう深刻に考えることないよ。」

「いやよ、そんなの!
声や文字だけなんて、寂しすぎるわ!
それに…そんな遠くに行ってしまったら、きっとすぐにあなたは私のことなんて忘れるわ!」

その言葉に、エディは失笑する。



「僕って、本当に信用されてないんだなぁ…
酷いよ、レイラ。
もう少しくらい、僕のことを信じてよ。」

「信じられないわ!
だって……あなたはとってもかっこ良いし、成績も良いし、誰からも好かれて、あなたも誰にでも親切で……」

「……ありがとう、たくさん誉めてくれて。
でも、僕が愛してるのは君だけだよ。
親切と愛情は違うものだよ。」

「えっ!?」

「……なんだい、その驚いたような顔。
僕は何度もそう言った筈だよ?
……ねぇ、レイラ、そんなに僕のことが信じられなかったの?
僕、ショックだなぁ…」

エディは拗ねたように俯き、足もとの小石をこつんと蹴飛ばした。



「エディ……本当に信じて良いの?
私なんて…綺麗でもなけりゃ成績だってそんなに良くないし…」

「ストーーーップ!」

エディは、唇の前で人差し指を突き立てた。



「それはもう聞き飽きたよ。
君が自分のことをどう思ってるかは知らないけど、僕にとってはどの子よりも可愛く見えてるって言ってるだろ?
それに、成績だって悪くないじゃない。
最近どんどん上がってるのを知ってるよ。
第一、僕はそんなもの全然気にしてないんだって、もう何回言ったか覚えてない位言った筈だよ。」

「……だって……」

今にも泣き出しそうな顔をするレイラに向かい、エディはにこやかに微笑んだ。



「僕の気持ちは変わらないよ。
どんなに遠く離れてても、どんなに長く離れてても……ずっとね。」

重い言葉を軽く話すエディに、レイラはどう答えて良いのかわからず複雑な表情を浮かべた。



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あきゅろす。
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