1 「エディ!? ……エディよね…?」 「レイラ…!? ……君…レイラなのか? 来てくれたんだね!!」 華やかなオーナメントで飾り立てられた大きなもみの木の下で、レイラとエディは強く抱き合った。 「エディ…あなた、あの頃と少しも変わっていないのね! すぐにわかったわ! あぁ、エディ!本当に会いたかった!!」 背の高いエディを眩しそうにみつめながら、レイラは白い息と共に少し興奮気味にそう話した。 「僕もだよ! こうして君に会えたなんて今でも夢を見てるみたいだ。 ……それにしても、君は…ずいぶん変わったね。 きっと君が声をかけてくれなかったらわからなかった。」 「まぁ、酷い! それは私が更けたってこと…!?」 レイラは、目を吊り上げ大袈裟にエディを睨みつける。 「そうじゃないよ… 君があまりに素敵になりすぎてるから…」 「え…っ!? も…もうっ!エディったら、相変わらず口がうまいんだから…!」 レイラはほんのりと頬を染め、エディから視線をはずし言葉は途切れた。 そんなレイラを見てエディは微笑む。 「……あの頃と全然変わってないね… 僕は、いつも本気だって言ってるのに、君はいつもそんなことを言って… ……あれからもう十年も経ったなんて信じられないよ。 それに……こうして君と出会えたことも…… レイラ、もう一度、しっかりと顔を見せて。」 「私もまだ信じられない気分よ。 エディ…来てくれて本当にありがとう…!」 「それは僕の台詞だよ。 レイラ、本当にありがとう…! 今も、僕はあの時と変わらず君を愛してる…」 「私もよ、エディ…!」 お互いの瞳の中に、お互いの姿が映り、二人は再び強く抱き合った。 相手の温もりを感じながら、二人は再び出会えたことへの幸せを噛み締める。 「……レイラ、僕、今日が一番幸せだよ。」 レイラの耳元で、エディがそっと呟いた。 「私もよ……」 [次へ] [戻る] |