番外編 遠野組 まだ髪の長かった頃 「ねー雛、髪結っていい?」 「いいよー。それにしても紫は私の髪結うのが好きだね。」 「だって楽しいんだもん。えーと、簪はこれで、花飾りはこれで、」 「あれ、三つあみとかじゃないの?」 「今日は本格的にやるの。雛を綺麗にしてあげる!」 「紫…(じーん)」 「あら、紫面白そうなことしてるわね。私も混ぜて。」 「いいよー。じゃあ冷羅は雛にお化粧して。」 「え、いいよそんなことまでしなくても!」 「はいはい、大人しく弄られててね。」 「ちょ、冷ちゃああん!なんか凍ってるよ!動けない!」 三十分後 「ふふふっ、我ながら上手に結えたよ!」 「まぁ、ほんと!お化粧はこんな感じでいいかしら?」 「そうだねー、後は紅をさして…よし、完成!」 「…あの、冷ちゃん。そろそろこの氷何とかして下さい…。」 「あっ、ごめんなさい、つい癖で…。」 「(癖?!)ううん、大丈夫だよ」 「おーい冷羅ー紫ー雛ー。何してんだよ探してたんだぞー……って雛?!どうしたんだよそんなに洒落て!」 「ふふっ、私達が綺麗にしたのよ。どう?可愛いでしょう?(何か企んだ視線)」 「(ピン!)おお、すんげー可愛いぞ!」 「淡島ったら!おだてても何もでないいよ?」 「おだててねーよ。マジだよマジ!」 「おい淡島、お前いつまで、……!!」 「あ、イタク!」 冷羅 の 目配せ! 淡島 と 紫 は 何かを 悟った! 「おーおー、なんでイタクが照れて赤くなってんだよー。(ニヤニヤ)」 「あらあら、随分とまっ赤ねえ?林檎みたいよ?(ニヤニヤ)」 「ここまでくると気持ち悪いねー(ニヤニヤ)」 「イタクうううう!」 「な、馬鹿抱きつくな!(む、胸があたる…!)」 「やましいこと考えてないでよ変態鼬ー」 「うるせえええ!!」 その後、雛は存分にイタクのモフモフを堪能し、紫たちはまっ赤になったイタクを見てここぞとばかりに爆笑したそうな。 イタクが何を堪能したのかはご想像にお任せします。 [*前へ][次へ#] |