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 Settimana3 











赤ん坊が去って数分。
沈黙と共に私と鮫の間には気まずい雰囲気が流れる。







「あ…あのカス、ホントに逃げやがったなあ…」


『そ、そうだね…』






せっかくスクから口を開いてくれたのに、素っ気ない返事をしてしまい。
また私たちの間に気まずさが戻る。



チラッと鮫の顔を見ると、





『あ…』

「っ、」




目が合ってしまった。










速くなる鼓動
 
熱をもつ顔
 
動かなくなってしまった身体







そらすことが出来なくなった。

私とスクアーロのさっきまでの空気じゃなく、甘ったるい…色で例えるならパステルカラーのピンク色。












「…ローサ、」







名前を呼ばれてビクリと肩が震えた。
速く脈打つ心臓の音がスクアーロにまで聞こえてしまうんじゃないかってくらい煩い。


そのことに気を取られていて、スクの手が頭の後ろにきていることに気づかなかった。



あぁ、
もうどうしたらいいかわからない。










顎を少し引いて目を瞑る。今の状況を夢だと思いたくて。
きっと、十数秒後には夢が覚めて…。































だけど受け止めてしまった。















彼の優しい唇を。





























目を開けたときには、鮫の整った顔が目の前にあって。
恥ずかしくて恥ずかしくて、

おもいきり突き飛ばした。







「うおっ!?」


『わ、私トイレ行ってくる…!』






熱をもつ顔と彼の温もりが残る唇を押さえながら自室を勢いよく出た。

…とりあえず
あの場から逃げたかった。


























一週間3
(絡み始めた紅い糸)
(たぶん、もうぐちゃぐちゃだ)





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