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ガンダム00

俺、刹那・F・セイエイには秘密がある。









「おかえりなさい旦那様」
「さま♪」
多少ひきつった笑顔で弟の沙慈と夫の出迎えをする俺。
「おぉ♪そのコスプレも似合ってますよ刹那さん」
にっこり微笑みながら言う、夫のロックオン・ストラトス。
一見何のへんてつもない(?)夫婦だが、俺達にはもう一つの関係があった。



そう。
生徒と教師と言う関係が。



このおかしな生活のきっかけは、2ヶ月前、両親を亡くし、沙慈と二人親戚中を
たらい回しにされ、うんざりして家出し、路頭に迷っている所を援交目的の親父
に絡まれていたところから始まった。

ドカッという音と共に倒れる親父。
「探しましたよセイエイさん!」
親父を倒した男が声をかけた。
その姿を見て驚いた。
親父を倒したのは担任のロックオンだったからだ。
「さ。帰えりますよ」
その言葉にイラっとする俺。
「どこに?余計なことをするな。金がいるのに。弟養っていかなきゃいけないん
だ!」
「俺の部屋においで!」
「中途半端な同情するな!」
「同情じゃないっ!」
「あ―そうか!!
だったら俺と結婚して養ってくれんのか!?」
「あ―――してやるよ!!」
え?
と思い、頭の中が真っ白になった。

そして、
「来なさい!」
そう行って部屋に連れていかれ、気付いた時には先生のアパートで風呂とご飯を頂いていた。
沙慈は久しぶりの普通の生活に笑顔になり、俺も笑顔になった。



「って本気か?あんた俺の担任だぞ?…そりゃあ…これで沙慈を養えるならあり
がたいが…」
婚姻届にサインをするロックオンに戸惑いながら言う俺。
「なら別に問題ないんじゃないですか?」
「だが…」
俺が言い切る前に書き終わり、クスリと笑ってロックオンは言った。
「さっ。これで明日からスリルのある生活が楽しめますよ♪」
と。



売り言葉に買い言葉。
その場の勢いで結婚した俺達。
果たしてこの先どうなるのだろうか。


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