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すりーぷ(蛭魔/IC21)


……また寝てやがるコイツ、馬鹿なのか全くいや馬鹿だから寝てるんだな

しっかしコイツ本当によく寝るな朝から起きてるとこを見てないぞ俺。

ノートパソコンを膝に乗せ他校データを纏めて戦略を考えて行く

『……ん、あー寝過ぎちゃったかぁ。む、蛭魔くんなにこっちみてんだよぉ』

起きたて特有の甘ったるいしゃべり方で話しかけて来やがった。オレのことをくんづけするやつなんか糞マネくらいだと思ったんだが。



『どーしよっかなー私数学苦手なんだよね。というわけで蛭魔くん教えて下さいっ』


「どーゆうわけでだ。それにオレはただでは見ねぇぞ!」

しゅーんってした感じがモロに伝わって来やがる。オレは前世なんて信じねぇがコイツだけはわかる猫だな。


『じゃあ私が蛭魔くんのお手伝いをしてあげよう。』
お手伝い?

「マネージャーに進んでなるとはいい心がけだ。」


『ちがうよー。あれ?知らない?蛭魔くんなら知ってると思ったんだけどなー』
オレなら知ってるだと?


『えっとねーあんまり言えないことなんだけど誰にも言わないでくれるかなぁ』
言えないことだと?手帳を捲って探すがそんな情報入ってはいない……

「お前が何を出来るかによるなァー、ケケケ」

まぁ今まで引っかかってないってことは相当なハズだが嘘ついてるってこともあるな


『実はねー、破壊屋なんだよね、ファイルをぐちゃぐちゃにしてくやつ。違法サイト中心にやってるんだけどさー知らないかな。尻尾掴めないって有名なハズなんだけど』

たしかにここ最近深夜だけ現れて麻薬や殺人関係の違法サイトが潰されていくって言われてるがそれがコイツだと?

パターンを調べてみると同一人物だし確かに時間帯も学校がある時間には活動していない。

「証拠が欲しいなぁ、本当だとすると俺的にはかなり使えるしなぁ」

どーしよっかなーとか教えちゃおっかなーとか言ってやがるコイツ今あるこの状況を楽しんでる

『じゃーお昼時間にPCかして?』



お昼時間って言ってもあと数分。コイツは数学教えてもらえるとわかってからノリノリじゃねーか

『さあ行こうか。ここじゃ集中出来ないからねー』


「部室でいいか?」


『もちろん』

ついてからすぐよーしやっちゃうぞーとか言ってやがる。

「やる気なのはいいが、何をするんだ?」

『授業中たまに見てたんだけど蛭魔くんのその相手校のファイル使いにくそうだから作り替えてあげるよ、そーだねご飯もたべなきゃだから10分くらいで』


そういうとオレのPCを取り上げて作り始めた。

『私思うんだけど、こういうの作ったなら見やすくしてチームのみんなに見てもらった方がいいと思うよ?』

とかなんとかいろいろ口出ししながら10分かからずに作り始めた。

『かーんせーい!数学教えてね?』

このスピードでファイル作り上げた時点で本物じゃなくても使えるな。


「いーぜ?どこがわからねーんだよ」

『それがさー、嘘なんだよねー』

「嘘だぁ!?なんでだよ」
『だってお話してみたかったんだもん、暇な時にだけ手伝ったりしちゃだめかな。流石に仕事あるし毎日はねー』


「使い込んでやるから覚悟しやがれ」


えへへー、仕方ないなーとコイツはにやっと笑った


えんど


名前変換なくてすいません。これ続編書いてみたいなーとか思ったり。

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