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08


「あっくん、俺今から幼なじみと食堂行くんだけど一緒にどう?」
「あっくん言うなっつってんだろ犯すぞテメェこら。幼なじみなんかいんのかよ?」
「俺確かにバイだけどやっぱり女の子のあのぷにぷに感のが好きだからごめんね。うん、同じ外部生だよー!」

すげー可愛いけど流石に目に入れたら痛いよ。と笑う俺に、あっくんが何コイツみたいな目で見てきやがった。
いや、入れてないよ? 入れてないからね?

「寝る」
「いやーん! 一緒に行こうぜハニーあっくん!」
「変な呼び方すんじゃねぇぇぇ!!」

俺の胸ぐら掴んだあっくんが叫ぶ。元気だなーていうか俺の胸ぐら掴むの好きだな、あっくん!

「え、なに? 大好きな桃汰くんとご飯を食べたいって?」
「言ってねぇよ! この耳は飾りか貴様ぁぁ!」
「ギャー! 痛い痛い痛い痛いっ! 耳引っ張んのやめれー!」
「やめれ言うな!」

ひでーあっくんマジひでー!
ばかばかばか。あー耳いてぇ。

「大体お前、んな汚れた格好で食堂行く気か。」
「ん? あ、本当だ。山道登ってきたからかなー汚れちゃってますね」

それじゃ先に着替えるからまっててね。と言うと、あっくんが「俺は寝る」と言って自分の部屋に帰ろうとした。

「いやー! もう離さないんだから!」
「テメェ汚ぇ服で抱き着くんじゃねぇぇぇ!!」

ぎゅうと腰にへばり付く俺の頭を鷲掴みしたあっくんは、髪の毛を毟り取る勢いで引っ張る。
ハゲるだろ何をする貴様!

「着替え覗いてもいいから! この際仕方ない大サービスだよお客さん!」
「興味ないし」
「あん! つれないお人!」
「キモいウザいキモい」
「二回言ってる」

なんだいなんだい。とぶつぶつ言いながらTシャツを脱ぐ。
あ、着替え出してないや。着替えが入った段ボールどこ。

「あっくーん。俺の荷物が入った段ボールどk……何でそんな見つめてんの?」

後ろを振り返ってあらビックリ。
あっくんが何故か俺をガン見しとりますが。

「……お前、」
「ん? 俺の名前桃汰ですけど」
「桃汰な、桃汰。ちょっとこっち来い。」
「? なにーあっく、ん!? え、ちょ何!?」

素直にあっくんに近付いたら、ガッシリ掴まれて抱きしめられた。
ゴツゴツしてんぜ!






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