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ハイラル/起
降り立った先に見たのは樹々に包まれ、石柱が並び立つ廃墟だった。

首を傾げる。

確か、あの時空の狭間からは光のプレーンに繋がっていたはずで、
この景色は光のプレーンには無い景色だった。

まるで聖域のようなしいんと澄んだ静けさ。風になびいて木々の葉が擦れ合う音だけが聞こえる。

辺りを見回していたらふと中央に台座をみつけたので、歩み寄ってみた。

足下の石畳には三角を組み合わせた紋章がうっすらと描かれていて、台座には何かが差し込まれていた跡が残っていた。

タッタッタッタ……。
足音。

振り向くとプリムという亜空軍らしき影がが廃墟のアーチをくぐり、階段を駆け降りて行くのを見つけ、私はその後を追ってみることにした。

「へぇ……。」
アーチをくぐった先には、まるでダンスホールのような広々とした空間。
どうやら元々は巨大な建造物だったようだが、長い年月を経て朽ち果てていったようだ。
その中央でこちらに赤い目をして見つめる者。

足を踏み出す。
耳が痛いほど静かな空間。
対峙する距離を少しずつ減らしていく。すると、

一閃。

輝きに目を細めた次の瞬間、空中から現れる「何か」。
剣のような物を引き抜くと「フォッフォッフォ」と言いこちらに近付いて来た。
アラモス卿だ。

風の精霊を呼び出し、プリムとアラモス卿につむじ風を放つ。精霊がプノエーと呼ぶ風技に乗って突き進み二匹が吹き飛ばされてゆく。

が、無の空間から現れ、再び襲い来る者達。次第に精霊を呼び出して魔法を放つ流れが乱れて来た。

「終わりが無いっ……!」

絞り出すように呟いた瞬間、目の前で戦っていた亜空軍が切り裂かれ、黒い靄になって消えた。


その視線の先には、

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