後書き
――オタクと不良って、好きなものが似てるよなぁ。
漫画にゲームに。スポーツ格闘オタも多い。
趣味が一緒なのに、仲悪いのは何故だろう。腹割って話せば仲良くなれるのに。
最初はそんな「思いつき」で始めた「小話」でした。
――小学校の時、気になる男の子がいました。
無口で、でもとても絵が上手で。彼の家庭に少し問題があることは後に人づてで聞きました。勝手に通じあうものを感じていました。
気が付けば彼は唯一仲の良かった友達の影響で不良になってて。中学の卒業式にも出ないで、その友達の家の家業……ヤクザ者になりました。
今も元気にしてるかな……。ヤクザになってもまだ桂先生のファンかなぁ。タイバニとか見てたかな。
伝えたかった言葉はいっぱいありました。言われたかった言葉も。男同士ならせめて友達になれたのかな。
……その思いを、尊志君に精一杯代弁してもらったような気がしています。
４ヶ月に渡る連載を最後まで応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
はじめて書いたＢＬカテゴリー作品が、皆様からの言葉に励まされて、いつの間にか長編となりました。何だか自分でもちょっと不思議。
中でも当初は６章にだけ出すつもりだった飛鳥君の人気は高くて、出番が呆れるほど増えました。幸せなヤツです。
色々思うところはありますが、この物語、「前書き」にあるように「友情もの」として幕を下ろすことにします。初志貫徹！
彼らがこのまま友情を深めて行くのか、色々な垣根を越えて行くのかはわかりませんが……
ずっとベッタリ仲良しだといいなと思っています。お爺ちゃんになっても、ね。
私も、私の色濃い分身である彼らと別れるのは惜しいので、他の作品にも端役で彼らが出てくるかもしれません。その時はクスッと笑って下さると嬉しいです。
2011-6-24...10-24（完） 鷹見
※BGM: SPYAIR『BEAUTIFUL DAYS』
誰かが君を笑っても 俺は笑ったりしないよ
どんなに遠く思えても 自分で選んだ道を
そのままいけばいい
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