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その他の文章

「――おい、菊っ!」
 
思いっきり肩を揺さぶられ、私の意識は徐々に覚醒していく。
 
手が少し痺れている……私はどうやら、机に突っ伏して寝ていたようだ。
 
「あ、おはようございます……。」
 
まだ霞がかかる脳みそで聞き覚えのある声に挨拶をする。
 
……多分、鍵が開いてたから入って来たんだろうな。
 
こんな図々しいことをするのは、アルフレッドさんあたりかな……なんて目を擦りながら、声の方を見たら全然違ってた。
 
いや、まぁ……英語圏の方っていうのは共通点ですね!
 
あとご飯がまず……いえ、それはやめておきましょう。
 
「全然反応ないのに、鍵開いてるから入らせてもらったぞ。」
 
横に長い足を不器用そうに折りたたんで座るアーサーさんの姿が。
 
「お迎えもせずに申し訳ないです。」
 
そう言えば、今日はアーサーさんが訪ねてくるって言ってました。
 
うーん……夜遅くまでパソコンなんてするものじゃないですね。待ってたうちに寝ちゃったみたいですね。
 
とにかく、お茶でも淹れないと。昨日、確か新しいお茶菓子を買って置いてたハズ。
 
「お茶淹れてきますね。楽にして待っていてください。」
 
そう言って台所に向かおうと立ちあがると、ポンとアーサーさんが私の肩を叩いた。
 
振り返るとアーサーさんが不機嫌そうな顔でずいっと、紙袋を私に向かって突き出す。
 
微かに焦げた臭いが鼻をついた……あれ、これは……まさか。
 
「す、スコーン焼いてきてやったぞ。で、でも、別にお前の為に焼いたわけじゃないからな!」
 
頬を少し染めながらそっぽを向いて、アーサーさんは紙袋を私に押し付け、どっかりと腰を下ろした。
 
考えたくもないのに、この先の映像が頭の中で鮮やかに再生される。
 
思考が止まる空気が止まる世界が止まる……私はいつになったら解放されるんでしょう。




終わ…れない




コメント
まぁ、なんの二次創作はみなさんわかるでしょw
元サイト様へのリンクはコンテンツ確立してからやりますぬ。

ちなみに、て、手抜きなんかじゃないんだからな!wwww
いや、サーセン。手抜きです。
テーマが『夢』だったんで、夢落ちにしちゃった★
とりあえず、紳士はツンデレストーカーで。

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あきゅろす。
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