その他の文章
3
「――おい、菊っ!」
思いっきり肩を揺さぶられ、私の意識は徐々に覚醒していく。
手が少し痺れている……私はどうやら、机に突っ伏して寝ていたようだ。
「あ、おはようございます……。」
まだ霞がかかる脳みそで聞き覚えのある声に挨拶をする。
……多分、鍵が開いてたから入って来たんだろうな。
こんな図々しいことをするのは、アルフレッドさんあたりかな……なんて目を擦りながら、声の方を見たら全然違ってた。
いや、まぁ……英語圏の方っていうのは共通点ですね!
あとご飯がまず……いえ、それはやめておきましょう。
「全然反応ないのに、鍵開いてるから入らせてもらったぞ。」
横に長い足を不器用そうに折りたたんで座るアーサーさんの姿が。
「お迎えもせずに申し訳ないです。」
そう言えば、今日はアーサーさんが訪ねてくるって言ってました。
うーん……夜遅くまでパソコンなんてするものじゃないですね。待ってたうちに寝ちゃったみたいですね。
とにかく、お茶でも淹れないと。昨日、確か新しいお茶菓子を買って置いてたハズ。
「お茶淹れてきますね。楽にして待っていてください。」
そう言って台所に向かおうと立ちあがると、ポンとアーサーさんが私の肩を叩いた。
振り返るとアーサーさんが不機嫌そうな顔でずいっと、紙袋を私に向かって突き出す。
微かに焦げた臭いが鼻をついた……あれ、これは……まさか。
「す、スコーン焼いてきてやったぞ。で、でも、別にお前の為に焼いたわけじゃないからな!」
頬を少し染めながらそっぽを向いて、アーサーさんは紙袋を私に押し付け、どっかりと腰を下ろした。
考えたくもないのに、この先の映像が頭の中で鮮やかに再生される。
思考が止まる空気が止まる世界が止まる……私はいつになったら解放されるんでしょう。
終わ…れない
コメント
まぁ、なんの二次創作はみなさんわかるでしょw
元サイト様へのリンクはコンテンツ確立してからやりますぬ。
ちなみに、て、手抜きなんかじゃないんだからな!wwww
いや、サーセン。手抜きです。
テーマが『夢』だったんで、夢落ちにしちゃった★
とりあえず、紳士はツンデレストーカーで。
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!