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九龍受な文章

「・・・・おい、大丈夫か?」
 
おはよう、と挨拶するよりも先にこの言葉が出た。
 
だって、目は虚ろになって、足取りはどこかおぼつかない友人を見て暢気に『おはよう』なんて言ってられないだろ。
 
「・・・・・・ねむたい・・・・・。」
 
目をこすろうと右手を上げるが、そんな気力もないのか手は顔の付近まで上がると、だらんと力なく垂れる。
 
こいつ、徹夜したな・・・・体力もないくせに。
 
そもそもこいつは10時すぎたら眠たそうにするお子様だってーのに・・・・。
 
大方、ひとりで宿題でも片付けてたんだろう。
 
真面目だしやる気もあるが、勉学はどーも弱いみたいで、俺なら本気出せばさっと終わるような課題もこいつは一晩ぐらい平気で使う。
 
今回もそれだな・・・・・おそらく。
 
「・・・保健室行け。雛川には言っておいてやるから。」
 
俺のセリフにとりあえず頷き、不安そうな足取りであいつは保健室へ向かってゆく。
 
まぁ、保健室までそう遠くないし大丈夫だろう・・・・たぶん。
 
・・・・・・・・あ、くそ。予鈴が鳴りやがった。
 
とりあえず、休憩時間になったら様子でも見に行くか。

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