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創作な文章

巨大水龍からの攻撃を受けまくった俺は、歩くのもやっとでギシギシ痛む身体を引きずり引きずりパートナーのもとへ・・・。

あぁ、左脚なんかはあらぬ方向に曲がっていて、もう見るも無残。

誰も言ってくれないから言っておこう。俺可哀想。

「・・・助けてくれ。」

「助ける? どうやって? 何をして欲しいのか言ってくれないとわからないわ。」

人が満身創痍だというのに、傷どころかホコリすら被ってないサディスト・・・いや、魔法使いのパートナーは腕を組みながら口の端を上げて笑っている。

酷いだろう? 最悪だろう、この女。これが毎回なんだぜ。

「お願いします、死にそうなんです、どうか回復してください・・・。 」

「しょうがないなぁ。優しい私が癒してあげよう。」

そう言って彼女が杖を振ると、こないだ高い金払って買った杖の先から目に優しい柔らかな光の粒が降ってくる。

降り注ぐ光の粒が弾けるごとに俺を蝕む痛みもだんだん引いてくる。

「・・・はぁ、助かった。」

痛みも引いて折れた脚も元に戻った俺は立ち上がって腕をぐるんと回してみる。

うん、鎧がボロボロになっている以外は元通りだな。

「じゃあ、街に戻るわよ。荷物全部持ってね。」

彼女は自分の杖と財布だけ持って、テントだとか食料品だとかの荷物は全部ほったらかしでスタスタと歩き出した。

少しでもいいから何か持ってくれ・・・とも言えない。

ほら、向こうの道を歩くパーティも・・・。

「なぁ、装備新調してくれよ。もう俺の鎧ボロボロなんだけど。」

俺の鎧も結構ガタがきてるんだが、そっちの戦士はそれ以上だ。

なんかの鱗で作られた鎧だと思うんだが、鱗が剥がれまくってもう防具として役に立ってるのか微妙なくらい。

でもでも、そんな悲痛なお願いは魔法使い様の言葉によって一蹴されてしまう。

「何言ってるんですか、囮役が生意気な。僕の杖を新調させる方が優先です。誰が敵を倒すと思ってるんですか。」

そこの魔法使いもうちのパートナーと変わらんくらいに酷いな・・・戦士は大変だ、本当に。

っていうか、最早奴隷?

そんな気がしてきた・・・はぁ、戦士の地位はこれからどうなっていくんでしょうか。

誰か教えてくれ・・・・。
 
  
 
おわり
 
 
 
 
コメント
部活でのお題が『魔法』だったので、それをテーマにさかさかと。
他のサイト作って続き書こうと思ったけど、作りにくかったので、ここで。
まぁ、名前とかは次くらいで。

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