創作な文章
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「あははははは! そうだったわ、キスしたら・・・あははは・・・!」
そうだった、とか言ってるくせに伯母はぶっ壊れたんじゃないかって心配したくなるくらいに腹を抱えて笑っている。
俺、なんか変なこと言ったっけか・・・え、だって、男女がキスしたら赤ん坊が出来るって、8年くらい前に教えてもらったんだぜ。
もっと前はコウノトリが運んでくるだの、キャベツ畑に生えてくるだの、嘘八百を言われてたのだけどな。
とにかく、俺は間違ったことは言ってないと思うだが・・・と、悩んでいるとやっと落ち着きだしたのか、
伯母は笑いすぎて出た涙をふきふき、呼吸を整えながら俺の肩をばんばん叩く。
「はー、あんたホントいい子ね。色んな意味で気に入ったわ。これからよろしくね。」
大笑いされたのは腑に落ちないが、笑顔で『よろしく』と一緒に旅をする相手から言われて悪い気がするわけがない。
俺は差し出された華奢で女性らしい手を握り、同じく『よろしく』と返した。
「とりあえず、もうすぐ出るから荷物とか持ってきなさい。あ、防具は持ってる?」
防具・・・ええ、ありますとも。こないだ作ってもらった自慢の火竜装備がフルセットで。
「うん。でも武器がないんだよな・・・。」
狩りに行くときの弓は母のだし、何より古いからな・・・同じく父が昔使ってた剣も。さして威力があるわけじゃない。
自分専用の武器と言えば狩った動物をさばく為のナイフ程度。
防具のことではしゃいでる場合じゃなかったな、ちゃんと武器くらい用意しときゃよかった。
「武器のことは心配しなくていいわ。とにかく、防具があるならそれ着てらっしゃい。」
伯母が持っているのかな。まぁ、『心配しなくていい』と言っているくらいだし、気にすることもないか。
俺は了解の意味で頷くと、自慢の火竜装備を着てくる為に家へと戻ることにした。
他にも何か持っていく物あるかな・・・?
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