戦国拍手ログ
2007年クリスマス
「クリスマスってさぁ、忘れがちだけど誕生日なんだよね」
とても軽やかな足取りでそう話す名無しさんの横顔を見て、そっと笑みを浮かべつつ。
「だな。まぁ俺は野郎の誕生日なんて祝いたくもないけどな」
そう、聞く者が聞けば不遜だと言われそうな台詞を吐く。
「もぅ、そんなことばっかり」
くるり、と振り返り苦笑する彼女を見て、ニヤリと笑えば。
「だけど、雰囲気に酔った女性を口説くには最高の日だと思うぜ?」
そう言って、スキップでもするかのような足取りの名無しさんの腕を取った。
「私は酔ってないけど?」
フワフワと笑う彼女は、白いコートのせいか可愛いウサギのようだ。となると、俺はさしずめそのウサギを食らう、不埒なオオカミか。
「…俺はもう名無しさんに酔ってる」
耳元でそう囁いて、可愛い頬へキスをした。
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