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夢見の部屋
らんなぅえい?らんなぅえい!

アニメならじじゃーんという効果音がつきそうな感じでおかんはとんでもないことを吐露した。


…家族!?この人達が?!

てことは、おかんは再婚するってわけで、それでもってその相手がこの、やーさんで…!


そんな…そんなの…



「いやだぁぁああぁあああ!!!!」


猛ダッシュで部屋を出て階段を駆け上る。


なんかあのやーさんの声が聞こえた気がするけど、気にする余裕なんてない…!



バタバタバタ、ガチャン!



……………………………………………………………



「うぅーん、あの子、なにか誤解してないかしら…?」



「私共は、どうも好かれていない様ですね…まぁ、仕方ないと言えばそうですが。」


「Why!?俺達は何もしてねぇぜ?!」


「たぶん…見た目ね。あの子怖がりだから、きっとあなた達のことやーさんと勘違いしたんじゃないかしら。」



「やーさん…とは?」


「あー、えっと、年貢を取り立てにくるこわーい人たちのことよ♪」



「shit!何でそうなる!」



「まぁ、とりあえず政宗くん。拓弥を連れ戻しに行ってくれないかしら?部屋にいると思うから。」



「俺がか?あいつ、俺のこと怖がってんじゃ…」



「拓弥と仲良くなりたくないの??このままじゃ、一言も口聞かずに過ごすわよ?あの子。」



「…OK。行ってくる。」



「くれぐれも、怖がらせないように、ご注意を。」



「shitup! それぐらいわかってる!」



……………………………………………………………



ばくばくばくばくばく

うぅ…心臓が痛い…
いや、恋愛的なやつじゃなくて、ストレス的なやつ!


あんな人たちと、これから一緒に住むの?!嫌だ!いつかピストルで打たれるよ…!怖い…!


……でも、部屋を出るときにちらりと見えた、眼帯さんの表情…なんか寂しそうだったような…

いやいや!まさか、見間違いだよね、うん!



トントントントン



「?!」



あ、足音…?こっ、こっちに来てる!



トントントン………。



とまったぁぁあ!僕の部屋の前でとまったぁぁあ!



コンコン…



「いるんだろ…?拓弥。」













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