小説 5 「ひ…っ」 思わず小さく声を上げてしまう。 「可愛いねぇ…まだここは柔らかいけど大丈夫、おじさんが気持ち良くしてあげるからね」 そう言って、男はニヤニヤとした表情を崩さないまま、おもむろに壱也の制服のズボンのベルトを外し始めた。 「やめて…っ!」 男の手をそこから外させようと、壱也は必死に抵抗する。 「シィ……声出したり暴れたりすると、周りにバレちゃうよ?でもそうだね、さすがに脱がせるのはマズイかな…」 ベルトに掛かっていた手が離れたことに安心したのも一瞬のこと。 ――ジジーッ 「っ!!」 ズボンのチャックが下ろされたのだ。 (や…っ!なにするの…!?) 壱也が狼狽している間にも、男は着々と作業を進めていく。 ついには下着から自身を取り出してしまった。 「うん、綺麗なピンク色だ…。あんまり触ったことないのかな?」 「〜〜っ」 耳元でいやらしい言葉を投げ掛けられ、どうしたらいいのか分からない。 ――シュッ、シュッ… 「ん…っ」 ゆっくりと扱かれ始めても、先程言われた「バレる」という言葉が頭を掠め、まともに抵抗することも出来なかった。 [前へ][次へ] [戻る] |