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小説




「あ、あの…?」

「ああ、ほら動いては駄目だと言ったでしょう。本当に零れてしまいますよ」

「あ、すみませ……いや、てかこれを退けてくれればいい話なんじゃ…」

「それは、出来ません」



はっきりと言い切られたかと思うと、腰とケツにまたあの感触。



「動けないようにしているんですから」

「はい…?」



撫でられる感触から、今度は撫で回すと言った方がいいような動きに変わる。
これは、手、だよな…?



「いいお尻をしていますね」

「――っ」



先程から俺の臀部を這い回っていたのは、やはり彼の手だったらしい。
意味の分からない行動に、頭が混乱する。



「ちょっ、何してんですか!」

「貴方のお尻がいやらしく僕を誘うもので」

「さそ…!?そんなこと、する訳ないだろ!」

「誘っていますよ。貴方が動く度にお尻も揺れて、とても素敵な光景でした」



何を言ってるんだ、こいつは…
頭がおかしいんじゃないのか!?


何にしろこのままではマズい。
この男の目的が何なのかは分からないが、身動きの取れない状態のままでは、俺にとって良くないことが起きるということは嫌でも分かった。





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あきゅろす。
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