[携帯モード] [URL送信]

小説




何か変だ。
どうしてこんなに突っ掛かってくるんだ?
それに、ただ疲れてたってだけで、別にこいつと出掛けたくなかった訳じゃないんだが…



「雅、」

「所詮僕は、身体だけの存在?」

「あ…?」

「下條さんにとってはデートなんか必要なくて、ただ僕は足を開いていればそれでいいんでしょ?」

「それは、…っ」



突然、チンポを握られていた手に力を込められた。
そしてそのまま、強い力で扱かれる。



「おい、雅…!」

「…すぐに勃ちそうだね…。さっきは無理だって言ってたけど、もしかして僕とはSEXさえもしたくなくなった?」

「ンな訳…っ」

「じゃあ、抱いてよ…」



雅は俺の前に回り込み、しゃがみ込んで俺のチンポに口を寄せる。



「これで、今すぐ僕をめちゃくちゃにして」



見上げていた目を伏せた雅は、まるでこの世の終わりでも来るかのような、悲しみに沈んだ顔をしていた。
けれど、普段とあまりに様子の違うこいつに、どう声をかけたらいいのかなんて全くもって分からなかった。





[前へ][次へ]

8/31ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!