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小説




「三上さん、今日もコレ作ってきました!」



舌打ちされたことに若干凹みながらも、コレと言って掲げてみせたのは、持参していた少し大きめの紙袋。
中には、弁当と飲み物が入っている。


俺の手作り。
そして二人分。



「今日は天気がいいから、屋上っすね」



実は最近、俺の仕事がこのビルである時は、いつも彼とお昼を共にしている。
きっかけとなったのは、彼に口実という名の半脅しをかけてから一週間程経った日の出来事だった。










「三上さん!来ちゃいました」

「……何の用だ」

「お昼、一緒に食べませんか?」

「…何故お前と食べなきゃならない」

「…えっと……あっ相談!少し相談したいことがあって」



そう言ってグイグイ腕を引っ張ると、彼は嫌々ながらも俺について来てくれた。


その日は天気が悪かったので、向かった先は秘書室と同じ階にある休憩室と名の付けられたオープンスペース。
このフロアには社長室の他にもいくつか部屋があるが、皆自分の仕事場かもしくは出先で食事を済ませるようで、休憩室に人の姿はなかった。



「……それで?」

「え?」

「相談があるんじゃないのか」

「あ」





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あきゅろす。
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