[通常モード] [URL送信]

小説







「お疲れ様〜!智くん相変わらずよかったよ!あ、ちょっと話あるからシャワー浴びたら下の階に来てねー」


「あ、うん分かった」






あれから三十分、撮影は終わったらしくスタッフ達は器材を抱えて部屋を出て行く。


スカウトの男も部屋を後にし、智と呼ばれた例の若い男はバスルームへと入っていった。


部屋に残ったのは俺と神崎だけ。




「鉄治」




…呼び捨てにするなよ、馴々しい。




「今日はどうしたんだ?」


「………」


「何か用があって来たんだろう。俺が恋しくでもなったか?」


「……馬鹿馬鹿しい」




俺が吐き捨てるように言うと、男は楽しそうに笑った。




「相変わらず、強気だな。ますます俺好みだ」




また、あの低くて甘い声。


自慰をしているとき、頭のどこかでずっと響いていた声だ。


やっぱり原因はコイツにある。


俺は再び怒りが沸き起こるのを感じた。






「……あれから」


「ん?」


「あれから、自慰の回数が増えた」


「それは健康的だな」


「…っ!お前のせいだ!」


「…俺の?」


「お前とのSEXのせいで俺の身体は変わった」





[前へ][次へ]

7/21ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!