3. 私の膝には、やっぱり羊の頭が乗っていてグッスリ夢の中。赤と銀の髪の奴らが「ずるい」と喚き、ジャイアンが「うるせぇ!」と怒鳴りちらす。「高橋さん、俺も膝枕してやー」と眼鏡がほざくと、絆創膏の奴が顔を真っ赤にさせ、それをおかっぱが睨みつけた。そして、巨人はあいからず物静かに飯を食っている 正直、何で自分が今こんなことしてるのかも分かんねぇし、いつもの私じゃないことぐらい充分承知だ でも、なぜか「まあ、いっか」と流してしまう自分がいて、正直怖い。いつも最後には地獄を見てきた私にとって、ハッピーエンドなんて存在しないことくらい、よく分かってる。だから… こいつら関わるのも、今日で最後だ (ねぇ、高橋のことなんだけどさぁ…) (あいつ、調子乗りやがって!) (フフッ。今に見てなさい) ← |