4.
「…」
「ははは!もしかして、驚きすぎて何も言えねぇねかよ!」
「…ばっかじゃねぇの」
「「「っ!」」」
「麗!」
「てめぇ、それはねぇだろ!」
「誰もやれなんて言ってねぇし…正直迷惑なんだよ」
「おい麗!」
「…部屋…戻るわ」
「「「お嬢!」」」
そん時のお嬢の目には何も移ってなくて、まるで別人だった。何で俺達はお嬢の異変に気付かなかったんだろう。俺は今でもその事を後悔している
朝になって、制服に着替えたお嬢が階段から下りてきた
「お嬢!おはよ…」
お嬢は、そこに何もなかったように俺のことを通り過ぎてく。後ろを振り向くと。黒井さんや、他の奴も同じような事になっていた。
「麗、おはよ」
あの美喜男さんまでも、お嬢は無視をして、その場を通り過ぎる。いきなり過ぎて、俺、いや、俺達は何がなんだか分からなかった
「おい麗!挨拶ぐらいしろよ!あ゛ぁ!?」
「真喜男…うるさい」
「んだと!昨日と言い、今日といい!」
「真喜男、落ち着け。食事中だぞ」
「親父!…ッチ!」
「…おい麗、いくらなんでも長袖は暑くないか?今は夏だぞ」
お嬢の異変にいち早く気付いたのは、やっぱり喜一さんだった
「…」
「半袖があっただろう」
「…無くした」
「2枚とも、なくさないだろ普通」
無言のままお嬢が席を立つと、横に座っていた喜一さんが素早くお嬢の腕を掴んだ
「…なんだよ!」
「真喜男、麗を抑えろ」
「はっ離せ!!」
暴れるお嬢を抑えつけ、喜一さんがお嬢の左腕の袖を一気ににたくし上げる
「っ!」
「麗!」
「「「!」」」
俺達が見たもの、それは
お嬢の左腕に彫られいた[入れ墨]
真喜男さんと同じぐらい、派手で、生々しいものだった
「麗、昨日の晩、何があった」
「…」
「麗!答えろ!」
「!…じっじじいに捕まった」
「っ!」
「なんだと!」
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