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1.
 
逃げようとしても逃げれない。

「あっ!高橋先輩!」

だってそれは、

「麗ちゃんだC〜!」

どんなに望んでなくても、逃れることのできない

「おい!高橋!」

運命なんだから!











「いったい何なんですか!」

「今日の放課後、部活見に来い」

黙れジャイアン!だいたい空気読め!てめぇらから逃げようとしてたの見てたよなぁ?あ゛ぁ!?

「用事があるんで無理です」

「え〜見に来てほしいC〜!」

「高橋先輩!ぼくのプレーを見に来て下さい!」

そう言って私の横にぴっとりとくっ付く羊と銀髪。そして、その後ろから、女子たちからの中傷が聞こえてきた

(まぢありえないんだけど!)
(地味の癖に!)
(釣り合わねぇつうの!)
(鳳くんから離れろブス!) 

一発殴っていいか?あ゛ぁ!?と心の中で悪態づけば、白い方の私が、ここで殴ったら退学!と警報を鳴らし、なんとかこのイライラを抑えてくれた。

「じゃあ私、行くとこあるんで」

「おい高橋っ!」

足に力を入れてその場を去る。屋上にも中庭(この前、ファンの奴らが群がってた)にも逃げ場がない私は、迷いに迷い、最終手段として図書室に向うことにした












分厚い本がズラリと並ぶ、図書室のある一角。一番柔らかそうで厚みのある物をパパッと選ぶと、日当たりの良い机に座り、さっきの本に頭をくっつけ瞼を落とす。ベルが鳴って2時間目の始まりを告げるが、私にとってはどうでも良い事だった

「あなた、こんなところで何してるんですか」

眠りへの門を叩く前に、聞き覚えのある声が入って来る。あ"あ!?っと頭を180度本の上で回転させると、横には日吉っつう、ジャイアンの手下が座って本を読んでいた

 



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あきゅろす。
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