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■□NOVEL
放課後幻想曲@
『キョンくん…!』
『古泉…俺に構うな…』
学校の屋上、僕達は二人きりでした。
そして何故かキョンくんはフェンスの向こう側にいました。
僕は彼を助けるためにフェンスに手をかけて登ろうとしたのですが、

『それ以上近付いてきたら今すぐ落ちてやる』

とキョン君に言われ動きを止めました。

『……楽しかったぜ…古泉。朝比奈さんのことはお前に任せた…ハルヒと長門は勝手に生きてくだろ』
『でも…キョンくんがいなくなったら僕は…!』

……君なしでは…生きていけない…

『な、古泉。俺の分まで生きてくれ……それと…』
『それと…?』


『お前のこと結構好きだったぜ』


キョンくんが目の前から消えた。
『キョンくん……ッ!!!』
手を伸ばしてみましたが当然間に合うはずもなく、
フェンスに手が当たる音だけが空しく響いた。


『キョン君…』

僕はまだ君に言っていないんです…

『ずっと、ずっと、だいすきでした…』





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