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黄蝶
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『追い返してって・・・。不二がわざわざそんなことしなくても俺が「本当、翡翠はわかってないなーーー」』

いや、俺は正論を言ったまでなのだが、なぜだか不二に呆れられた。

「女の子がマネージャー希望してくるっていうのは、大体は翡翠に近づきたいからなんだよ。わかってる?」

は?

何言ってんの?

わかってるもなにも、不二が何を言っているのかすらわからない。

「要するに、翡翠は人気者だってこと」

うーーーん。

よくわからない。

『でも、そしたら不二だって手塚だって人気者だろ?』

「僕たちはいいんだよ。テニス部は手塚が堅物だっていうのがしれわたってるからね」

思ったことを告げた俺に、不二は笑顔で返す。

堅物って・・・。

怒られるぞ。

よくわからないまま、担任が来たことによって会話は中断された。

いつの間にか菊丸が来ていて、頭を伏せて寝ていた。

「拗ねてるんでしょ。翡翠が背中向けてたから」

不二の言葉に、それだけで?とも思ったが、菊丸ならやりかねない、と後でなんかしてやろうと思った俺だった。

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