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series
03



ごめんね 君のことが好きで



あいすることしかできなくて



そう、だから 精一杯歌うよ



とどいて この想いよ



――――――………




「あ、丸井くん…」




放課後、廊下を歩いていたら
丸井くんの綺麗な赤髪が見えた


女の子と一緒にとある教室に入ってく



あの子のことを…私が知らないわけない




だって、




丸井くんがずっと見ていた子だ






何してんのかな。
なんて、
少し気になって覗いてみた




丸井くんは頬を赤く染めてさ
何か言ってるの



耳を澄ませてみた





「俺、お前のことが…好きな…」




ガタッ




私の腕が教室の扉に当たり
音を出してしまった



勿論、気付かれた
二人がこちらを向いた



丸井くんと目が合う




その瞬間に私は踵を返して、走りだした。






―――――………



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あきゅろす。
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