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01

side 凜亜

「跡部ー…」

「…」

「跡部ってばー」

「…」

「無視しないでよ」

「お前が呼び捨てするからだ」

「跡部せんぱぁーい」

「黙れ」

「ほらね。やっぱ跡部でいいじゃんか」

「ああ、分かった分かった。で、なんだよ」

「……早くつかないかなぁ、と」

「まだまだ先は長いぞ」

「……待ち遠しいなぁ」

今、合宿所に向かうバスの中。あたしの前の席に座ってる跡部に話しかけたんだがすぐ会話は途切れた。隣に座ってるのは日吉なんだけど、日吉読書しててつまんない。暇になったから跡部に話しかけてみたんだけど、やっぱつまらんかった。さすが跡部だ。


「失礼なこと思っただろ」

「なんのことだか分からないや」

もう、ホント氷帝って全然楽しくない。金持ち学校だからまともな女子いるかなぁって思ったけど、みんなミーハーだったし。転校してすぐにテニス部のマネージャーになったら当然ファンクラブに目付けられた。まあ、お嬢様だから、立海の時みたいに殴られたりはしなかったけどね。立海でもマネージャーしてたんだよ。だから氷帝でもやってみたら楽しいかもって思ったんだが、全然楽しくないわけ。

多分、立海が楽しすぎたんだと思う。だからどうしても立海と氷帝を比べてしまうんだ。

会いたいなぁ…ブンちゃん





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あきゅろす。
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