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04

私の憂鬱の始まりは、唯一の女の親友である凜亜が氷帝に転校して行ったことからだ。凜亜は私や真崎さんがマネージャーする前にテニス部のマネージャーだった。それで、一人しかマネージャーが居なかった立海男子テニス部にマネージャーは居なくなった。

けど、凜亜と入れ違いに転校してきた真崎さんを幸村は気に入りマネージャーにした。でも、真崎さんは成績優秀で運動神経抜群なくせにすごい不器用。はっきり言って使えなかったらしい。でも、幸村は真崎さんをマネージャーにしていたかったみたいで、凜亜がいた時からちょくちょくマネージャーの仕事を手伝っていた私をマネージャーにした。

ホント迷惑な話である。



「凜亜に会いたい…」

でも、なんだかんだ言っても凜亜は憎めない。だってあの子は私の大切な親友。それに凜亜は悪くないのだ。幸村が悪いんだ。本人の前では言えないが。言ったら死亡フラグだ。

てか、そんなことを考えていたら凜亜の顔が浮かび、そういえば何ヵ月も会ってないことに気付いた。

「凜亜か…今のブンちゃん見てどう思うかのう…」

「あ、それ結構大問題じゃん」

凜亜は丸井のことが好きだ。勿論、恋愛感情。凜亜は何も言わなかったけど、あれは誰が見たって分かる。立海レギュラーはみんな気付いてたし。丸井は凜亜の気持ちに気付いているのだろうか。それはよく分からない。鈍感だからな。

でも、凜亜が今の丸井を知ったらどうなるのだろう。今の丸井は真崎さん一筋。同じクラスだから分かる。あの二人いつも一緒にいるし……。丸井が一方的に真崎さんに近づいてるだけなんだけどさ

凜亜はあー見えてホントはすごく繊細で弱い子なんだ。きっと、傷つくに決まってる。けど、それを表には出さないはず、じゃあ、私はどうしたらいいんだろ


悩んでても仕方ないか。






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あきゅろす。
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