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夢幻未来

―万事屋―



久しぶりに再会した二人は、とりあえず銀時の仕事場兼家で話をする事にした。


そして今、万事屋の前に二人は来ている。





「汚ねぇ所だが上がれよ。茶ぐらい出すぜ」

「ありがとう、じゃあお言葉に甘えて。・・・あ、でも昔みたいに甘ったるいおちゃだったらいらないからね」



銀時の言葉にふふっと悪戯っぽさげに目を細めた凛花。

銀時はすねた様に唇を尖らせた。


「あれは忘れろって言ってんだろ。ま、茶入れるのは俺じゃなくて使用人だけどな」


凛花は隠す風も無く言った言葉に呆れた様な顔をしつつも、至極楽しそうに笑って見せた。

それを見て銀時も僅かに目元を優しげに細める。




・・・とその時、奥の方からばたばたという足音。


「お、噂をすればナントカだぜ」


ドドドドドドドドドドドドド






バキッ



「ぐふっ」

「おいコラこの腐れ天パアアアア!!!!!」


奥からそう叫びながら銀時にとび蹴りを喰らわせたのは眼鏡をかけてエプロンをした少年。


目を見開く凛花に気付かぬ様子で、彼は白目をむく銀時に馬乗りになり襟元を掴み上げた。


「銀さん、アンタ今月分の食費パチンコに使ったでしょ!どーしてくれるんですか、ただでさえギリギリな生活なのに!!今月食いモンねーよどーすんだよコレエエエ!!いい加減に給料払いやがれエエ!!」

「ぐえええええ!!ちょ、新八!!首、首イイおぼぼぼぼ」


襟を絞められているため泡を口からかにの様に出す銀時を見て、凛花はとりあえず声をかける事にした。


面白いから助けはしないけど。

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