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夢幻未来
W
「そういえば、名前聞いてなかったネ!私は神楽っていうアルヨ。お姉さんは?」

「あー・・・」


凛花は一瞬だけ困った様な顔をして、少し考えるような素振りを見せた。


「・・・ま、仕方ないか」


そしてそう呟き、それから神楽と視線を合わせて悪戯っぽく人差し指を口元に当てた。


「それじゃあ神楽ちゃん、今から聞くこと全部内緒にできますか??」

「?勿論アル!」


神楽は頭に?を浮かべながらも、にこっと笑って頷く。

凛花は小さく頷き返し、神楽の手を引いた。


「じゃあ、銀時たちの方で話しましょうか」


うっすらと笑みを浮かべる凛花。

けれど。




(名前、か)





あの人達と同じ名前。

自分から捨てて、逃げてきた。

嫌い、キライ、怖い。



もう、つながりなんていらないのに――。

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