[携帯モード] [URL送信]

short
SOS・射手座の日

射手座の日パロ。


SOS・射手座の日








「おや、作戦参謀さんの顔色が優れませんね」




そういつもの胡散臭い笑顔で古泉が言った。
誰のせいだと思ってるんだ、誰の。
俺は横目で古泉を睨む。


「仕方ないじゃないですか、涼宮閣下の御命令なんですから」



そう、まあ事の元凶は第七艦隊の総司令官であるハルヒなんだが、こんな酷いことがあるだろうか。
少しは俺の身にもなってもらいたいね。




「幕僚総長さまはこれが本当に上手くいくと思っているのか?」

「まあ難しいとは思います」



皮肉混じりに聞いてみたものの、爽やかな笑顔で返されてしまった。



「戦中に敵の領地に乗り込んでいくなんて、命が幾らあっても足りない。ハルヒは分かっているのか?」

「まああの涼宮さんですからね」

「ハルヒに何も言わなかったのかよ」

「一度言い出したら聞きませんから、あの方は」



笑い事じゃないぜ、ホント。
作戦は誰が考えると思ってるんだ。
士官学校の頃から何も変わってないな、あいつは!



「キョンくんだからこそ涼宮さんは任せたのでは?軍の中でも作戦計画はトップクラスですから」

「一言余計だ、コノヤロウ」




確かに士官学校では、体術、筆記、射的、情報系、どれをとっても中の中だった俺が、ここに配属できたのは作戦計画がよかったからだ(自分で言うのも何だけど…)
まあ頼りにされるのは有り難いことだが、これで3日は徹夜決定だな。


はあ…と溜め息をつきながら俺はファイルを広げた。
これを上層部に提出したらまた嫌みを言われるのだろう。




「妬けますね」


不意に今まで資料に目を通していた古泉がそう言った。


「何だよ」

「いや、涼宮さんとあなたは互いに信頼しているんだなあと」

「信頼してるも何も、言い出したら聞かないんだ。士官学校の頃からそうだったからさ」

「僕もあなたを信頼しているんですよ?」


古泉が俺の後ろにある珈琲メーカーで珈琲を入れてる音がする。



「何が言いたい」


俺は気にも止めずに資料とにらめっこをしながら聞いた。


「あなたが好きなんです」






















は…?

バッと顔を上に上げると視界が真っ白で、唇にはふんわりとした感触が…








「〜〜〜/////!?!?」

「涼宮閣下には悪いですが、キョンくんは貰いますから」



古泉は笑顔でそう平然に言うと、持っていた珈琲をすすった。





恋のSOS
(恋に落ちるまであと少し)



End

ーーーーーーーーーーーーー

いやあ、やっと射手座の日パロが書けたよ!
gdgd感満載だけど、大人の雰囲気を目指してみたwww
軍服萌なんだ!!←

ここまで読んでいただいてありがとうございました!


林檎(0511)



[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!