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プリマ☆ステラ〜P☆S.A.S〜
久住のことよろしく頼んだよ?


「でもこれは言わないでくださいよ?」


「うん、約束する」


 くすねぇに言われたら抱きつかれるだけじゃ済まないような気がするし、雅に言われたらからかわれるだろうし………さすがにあの方達にあわせてると、さすがにキツいしな。

 とりあえず、言わないように言っといた方が良いだろう。


「晃輔君、お願いがあるんだ」


「何です?」


「このエトワールにいる間、久住をずっと守って欲しいんだ」


────守って欲しい?
一体どういう意味でとらえれば良いのだろうか。

くすねぇをずっと守るってことは、学園にいる間は頼んだってことか?


「久住は誰よりも強い、でもパーツが一つでも欠けてしまえば誰よりも弱い存在なんだ」


────星令会会長を務める苧島久住こと、くすねぇ。

もしかしたらくすねぇは表に出さないだけで、辛い現実と戦っているのかもしれない。

誰にも────誰にも知られることがなく。


「…………」


「ごめん、ちょっと暗い話だったね」


「あっ、い、いえ別に………」


「ともかく、久住のことよろしく頼んだよ。どうやら久住も君のことが気になっているようだ」


………思い当たる節が無いわけでもないが、ここはあえて言わないでおく。


────くすねぇ………か。


「さて、しばらく話していたら寒くなっちゃったね」


「あ、言われてみれば」


 どれくらいの時間離していたのだろうか、先ほどまでかいていた汗は引き、むしろ体に寒気がさしている。

話がこんなに長くなるとは思っていなかったので仕方がないのだが、早く動かさなければ身体の芯まで冷え切ってしまう。


「それじゃあ、走ろうか?」


「え………あっ!?」


 言うが早いか、悠さんは既に走り出していた。

それもかなり速いスピードで。


────が


「ちょっ、ちょっと悠さん! 見えちゃいますって」


「何がだい?」


「な、何がって………下着が」


「はは、僕のなんて見たって面白くないだろ?」


「い、いやそういう意味で言った訳じゃ………」


 俺はほぼ全力を出しつつ、悠さんの後についていった。







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