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プリマ☆ステラ〜P☆S.A.S〜
救世主はお嬢様



「保健室なら開いてるハズですが……」


「えっ、そんなバカな。開きませんでしたけど……」


「うーん、変ねぇ」


 職員室に鍵を開けてもらおうと思って、戻った悠輔だが、反対に保健室はすでに開いていると言う教師。


困ったことにこれでは、保健室に入れない。

どうするべきか考えている悠輔の元に、もう一人の教師が話しかけた。


「保健室だったら、今は第二の方を使ってるのではないでしょうか。この時期になると身体測定者が増えますので……測定器が充実している第二保健室を使っているものと……」


(第二保健室って言われても分からねぇよ。また道に迷いそうだ)


 悠輔が軽い方向音痴だってことは、前回で立証済みなので、もう確認するまでもない。

何も聞かずに行ったらまた迷う可能性もあるだろう。


「失礼します…」


「あら、高鷲さん。ちょうど良かった、実は第二保健室まで案内してもらいたいんだけど……いいかしら?」


(ん、高鷲?)


「はい、分かりました。で、どちらの方を……あら?」


「お?」


 現れたのはクールビューティーなお嬢様こと、高鷲雅。


運が良かったと捉えればいいのか、偶然にしては出来過ぎているような気もする。

 とはいえ、雅本人もウェアを着ているので部活を一度抜けてきたのだろう。

もしかしたら目的は同じ身体測定なのかもしれない。


「あ、それと先生。身体測定記録用紙を貰いに来たんですが……」


(ビンゴ!)


 などと、訳も分からぬガッツポーズをする悠輔。

学園の救世主としての面影はどこへやら……。


(助かった……今日から君が学園の救世主だ!)


 雅の方に視線を戻す悠輔。


(───ッ。マジかよ)


あわてて視線をそらす悠輔、一体何があったのだろうか?


雅の体には若干の発汗が見られる。


しかし発汗しているということは、それ相応の運動で汗をかいているということだ。


無論彼女の立場上、ここにくる前に汗はふいてるだろうが……。


単純な話、汗で服が濡れている。


そのため、ウェア一枚でいる雅の胸のラインが分かりやすく浮き出てしまっているのだ。


「はい、どうぞ。後、榊君のことお願いね」


「分かりました」


(バレなかった……のか?)


不安を抱きつつも二人は職員室を出た。







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あきゅろす。
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