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機動戦士ガンダム SEED ARTEMIS
6P

「フ、流石に大した腕だな。雑魚のようにはいかないか」


ヒルダ機へと放ったビームライフルは苦もなくドムトルーパーの腕から出現したビームシールドに防がれる。すかさず死角へと入り込もうとしていたマーズ機を腰部のレール砲で牽制しながらアクラルは三人の択一した連携を称賛した。


『このままじゃジリ貧だね。マーズ!ヘルベルト!アイツにジェットストリームアタックを仕掛けるよ!』


ヒルダが号令を下すと同時にヒルダ機を中心に三機が集まり、その胸部から赤い光が広がっていく。それを確認しながらもアクラルは余裕を崩さない。


「噂の三機一体攻撃か?良いだろう。迎え撃ってやる」


アクラルはすかさず二本の対艦刀を抜き放つと、その柄同士を連結させてそのままヒルダ機をめがけて投げ付ける。


『得物を自ら手放すのかい!?』


こちらの行動が予想外だったのだろう。ヒルダは一瞬対応に迷う素振りを見せたものの、一流のパイロットである。すかさずビームシールドを展開し、同時にこちらへとバズーカの砲身を向けてきた。

ビームシールドで刀を弾き、すかさず反撃を行うつもりなのだ。下手な回避が大きな隙となることを弁えている。

後方のマーズ、ヘルベルト機もまたヒルダ機の攻撃を対処した直後のアルテミスを攻撃する体勢に入っていた。アルテミスは対艦刀を投げ付けた姿勢が悪く、三機から光速で迫るビーム全てを無傷で回避することは不可能な体勢である。


『いただくよ!』


投げ付けた対艦刀がヒルダの!と接触すると同時に三機のドムトルーパーの砲身から閃光が煌めき、宇宙空間にまた1つ大輪の爆炎を咲かせる。


対艦刀がヒルダ機のビームシールドを難なく透過し、斬り裂かれたヒルダ機を爆炎が包み込んでいた。

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