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機動戦士ガンダム SEED ARTEMIS
3P

「プラントが攻撃を受けている!?間違いないんですか?」


オペレーターからの報告にキラはバルトフェルドと顔を見合わせて渋面を作った。先程プラント周辺の全部隊に向けて通信が入ったのである。


「わかりました。僕達もすぐに援護に向かいます。総員第一種戦闘配備、回頭20、最大船速でプラントへ帰還…」
「隊長!本艦に急速に接近中の機体が…アンノーンです!データバンクに該当機種なし!」


キラの指令をオペレーターの焦りを滲ませた報告が遮った。同時にエターナルに追随する二隻のナスカ級戦艦、ハーケンとブリッシュもまた接近中の機体を補足したのだろう。搭載していたザクとグフを出撃させている。


「ほう。足止めか?…たった1機とは。ただのバカか余程の自信があるのか…どう見る?」


戦闘空域に入り、モニターに表示された敵機を確認したバルトフェルドが難しい顔をしてキラに尋ねる。キラもまたモニターに映るその機体に不吉な何かを感じていた。


「僕が出ます。フリーダム発進準備。ヒルダさん達にも連絡を。バルトフェルドさん、艦隊指揮を頼みます!」

「了解だ。ま、お前さんならさほど心配は要らんだろうが、無理はするなよ?……ダコスタ!プラントに現状を通達。全砲門開け。CIWS起動。敵機の戦闘データの採取、忘れるな!」


バルトフェルドの指示を聞きながらキラは自身の愛機の待つ格納庫へと急いだ。あの機体に胸騒ぎがしてならない。格納庫にたどり着きそこに佇む自身の最愛の人から託された愛機を見ても、キラの胸から不安は消えなかった。

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