小説
時は流れて
人間なんて単純なもので、時間なんかに痛みを癒される。
あたしも同じ類いなんて、嫌になる。
...これでよかったのよ。
幸せは保証されていなければ欲しくない。
思い出にできる。
あたしは幸せなの。
幸せなのよ。
今夜も彼の腕の中で眠れるなんて、これ以上はない。
「愛しているよ」
何度でも聞きたい。
飽きるほどに、欲しい。
あたしは愛される理由なんて、考えたことがない。
大人だと思っていたのに、自分はずいぶん幼い子供なんだと、知った。
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