へいぼんぴえろ 憂鬱な放課後 ―放課後 憂鬱な時ほど時が早く流れるように感じますね。 僕は今、音楽室の前に立っています。 まあさっさと行ってさっさと帰りますか。 ―コンコンガチャ 「失礼します。榊先生何か御用ですか」 僕は笑みを浮かべながら尋ねる。 榊「待ってたよ如月君。実は君に頼みたい事があるんだ」 「何ですか?」 榊「テニス部のマネージャーを「お断りします^^」そうか。」 あんな派手な集団の世話係なんてお断りです。 少し気になった事を聞いてみる。 「何故僕なんですか?ほかに沢山適任者はいますよ」 榊「実はな如月君新しく来たマネージャーが虐めに逢っているのだ。だから君の力を借りたい」 一瞬、頭に過去の記憶が過ぎる。 一抹の不安を打ち消すように少し荒々しく言う。 「だから何故僕なんですか?僕にそんな力無いですよ」 榊「教師の勘だ」 勘ですか。 「そうですか。面倒事はごめんなのでお断りします。」 榊「そうか。だが私は諦めないぞ如月君。」 はぁ平凡な日々は望めそうにないですね。 榊「気が変わったら何時でも音楽室に来なさい。それでは行ってよし。」 ―ビシっ 先生は2本指を立ててポーズを決めた。 「はい。それでは失礼します。」 ―ガチャ 僕は音楽室を出た。 「ふぅ、明日から大変な事になりそうですね。」 やれやれ、明日から憂鬱ですね。 next→ 2009.5.12 2009.6.4(修正) [*前へ][次へ#] [戻る] |