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へいぼんぴえろ
(*) 答え
「どうするんです跡部さん?」

綾の目はどこか冷たく悲しそうだった。

跡「・・・」

跡部は綾の問いかけには答えずジッと綾を見つめていた。

「彼女が虐められるのを指をくわえて見てるのか、僕に協力するか。どっちにするんです?」

その様子を見て何を思ったのか綾は少し荒々しく跡部に問う。

跡「一つ聞いていいか?あーん?」

跡部は綾の問いには答えず逆に綾に問うた。

「なんです?」

跡「何でおまえがそんな事言うんだ?」

虚を突かれほんの一瞬だけ綾は驚いた様に目を見開いた。

「榊先生に頼まれたからですよ。」

跡部は綾の僅かな変化を見逃さずいった。

跡「それだけじゃねぇだろ。お前は頼まれたからと言っておいそれと従うような奴じゃねぇ。」

綾は唇をかみしめ何かに耐えるように言った。

「・・・そんな事よりどうするんです?協力するんですか?しないんですか?」

跡「はぁ。仕方ねぇ協力してやるよ。ありがたく思えよ。あーん。」

跡部は綾の様子に何かを察したのかこれ以上言及することは無かった。

「日吉君はもちろん協力しますよね?」

日「・・・・何すればいいんだ?」

いきなり話を振られ驚いたのか少し間をおいて日吉は答えた。

「見逃してくれればいいんですよ。」

跡「何をだ?あーん?」

「盗撮」

跡「ッ?!テメェどういうことだ?」

 ―ガシ

跡部は綾の胸倉をつかんだ。

「そのままの意味ですよ。貴方達だってわかっているでしょ?貴方達が動けばいじめに拍車がかかるかも知れない。僕が導き出した穏便にかつ迅速に解決できる方法ですよ。」

 ―パッ

跡「はぁ、仕方ねぇ見逃してやるよ。」

「日吉君はどうするんだ?」

綾は日吉の方を見上げ心配そうに眉をよせて問う。

日「その撮った写真をどうするんだ?」

僅かに頬を染めで日吉は綾に問うた。

「彼女をいじめている方々はおそらく貴方達のファンでしょう。それを逆手にとるんですよ。」

綾はさっきの表情とは一転、ニヤリと悪魔の様な笑みを浮かべた。

日「仕方ない見逃してやる。」

「ありがとう。」

end
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アトガキ

日吉は主人公が女という事に若干気付いてます。

日吉落ちのフラグがたちました。

どうなるんでしょうね。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

ではではアデュー



2009.9.19 コウ

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あきゅろす。
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