03
今日の昼飯を買いに、近くのコンビニに寄るために沢田慎は重い足を動かしていた。
コンビニまでの道はコンクリートで包まれていて、太陽の光で少し熱を持っている。
ふ、と目の端に等間隔で並んでいる桜の木についているつぼみが咲き始めているのが映った。
また、来ても来なくてもいい春がやってきたと思った。
春が来たら、またつまらない学校が始まるから。
ダチとつるむのも別に学校に行かないとってワケでもないし、それに昨日も会ってたしな…
大体、俺の周りの奴ら誰も学校を好いてなんていないし、センコーってのは
もう こりごりだ。
それを教えてくれたのもツマラナイ教師なんだから。
だから、春は待ち遠しくはなかった。
正確にいうと来なくていいと思ってた。
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