pkmnss
もしかしたら
☆BW。Nと女主人公。
――初めて会ったのはカラクサタウン。
――プラズマ団の、演説の終わった後。
ふと、
気が付いてそちらへ目を向ける。
メガネの少年。腰にはモンスターボール。
――トレーナーか。
隣の少女の腰にも同じように赤いボールがついている。
Nは2人に、厳密には少女の方に歩を進める。
――今。
「君のポケモン・・今話してたよね」
Nの方へ振り向いた2人。
誰?という目をしたメガネの少年の方が言う。
「・・随分と早口なんだな
・・それにポケモンが話した・・だって?」
――ああ、君たちにも聞こえないのか
かわいそうに、とNは思う。
声を聞けないトレーナーも、聞いてもらえないポケモンも。
「おかしなことを言うね」
いつも、いつも、いつも。
皆そう言う。
キ コ エ ナ イ 、と。
名前を名乗ったNは、言う。
「僕もトレーナーだけど、いつも疑問に思う。それで、ポケモン達はシアワセなのかって」
何言ってるんだ、こいつ。
そんな目で、メガネの少年はNを見る。
Nはそれがあまり好きではなかった。
毎回言われることではあったので、気にしないように努めているが。
『――――』
――え?
また、「聴こえた」。
メガネの少年から目を逸らし、少女のほうにまた歩を進める。
長く、後ろで束ねられた茶色い髪。
白とピンクのキャップ。
黒の上着、短いジーンズ。
分かるのはそのくらいだった。
何処にでもいる、トレーナーの一人。
なのに。
今まで出会ったトレーナとは違う。
ピンクの帽子の少女は、Nの話に耳を傾けていた。
ボールの中に入った、ポケモンと同じように。
いままで、この話をするたびに
メガネの少年と同じような反応が返ってきた。
オ カ シ イ ヨ。
その点、ポケモンはNの話を聞いてくれる。
ポケモンしか、話を聞いてくれないと思っていた。
だからこそ――
ト ク ン。
Nは水色の瞳を見る。
何物にも染まっていない存在。
目の前の少女を見る。
――この子なら、
「君の名前は――」
――もしかすると
Nは、「声」とは別の、胸の高鳴りを聞いた。
「キミのポケモンの声をもっと聞かせてもらおう!」
「――あんなことを言うポケモンは、初めてだった。」
あんなトレーナーも・・・
Nは思う。
彼は今、一人ぼっちだった。
今思えば、一目惚れだったのかも
後悔したってもう遅かった。
―――
かなり前に書いてほったらかしだったやつを持ってきたけど・・
なにこれ意味分からん。
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!