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Freedomwing〜神モノガタリ〜
Prologue
 この世界には100年に1度、人の中に生まれると伝えられている神がいる。
 光の神は世界を救い、闇の神は世界を滅亡に導く。
 ある時、同時に現れることがないはずの両者が同時に現れ、争い、世界は滅亡の危機に晒された。
 光の神は闇の神を倒し、深き闇を封じ込め、世界を救ったが、光の神が消えた後は再び闇の神が生まれ落ち、人々は恐怖におののいた。

 それから1000年−−−。
 歴史は再び繰り返されようとしている。
 微かな胎動がそれを目覚めさせる。
 それは光か、闇か、それとも−−−。


 日の光が差し込む部屋で、ひとりの少年が銀色に輝く剣をせっせと磨いている。
 漆黒の髪が日差しに照らされて艶々と光る。若々しいオレンジに近い茶色の瞳に、キリッとした口元。どこにでもいそうな普通の少年に見えるが、漂う凛とした雰囲気が他の子供とは違うことを物語っているようだった。
「こんな感じかな。」
磨く手を止め、鋭く輝く剣を掲げて満足そうな笑みを浮かべる少年。その時、階下から母の呼び声が響いた。
「ライラ、ロビン君が来たわよ。」
少年は返事を返すと慌てて剣を置き、階段を駆け下りていった。


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