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【Novel(sub)】
『Encore et encore』








声を殺して泣く君。



手を伸ばせば、届く距離にいるというのに。



僕は、触れることも、声をかけることもできなくて。



けれど、目を逸らす事もできなくて。



瞬き……さえも…………







ああ……君はここにいるのに。



どうして。



どうして僕は………







少しずつ壊れていく君。



虚ろな瞳。



空ろな心。







ねぇ。



僕の事わかる?



もう何も感じない?



嬉しいってわかる?



楽しいは?



苦しいは?



……悲しいってわかる?







もう本当にわからない?



僕は。



僕は、君が好きだよ。



好きなんだ。



君は……君にとっての僕は………?







壊れたら、終わりなのか。



壊れたら、もう元には戻らないのか。





ねぇ、それでも。



それでも僕は君に、笑って欲しい。



僕は、あの眩しい――…君の笑顔を忘れていない。



忘れられない。



忘れたく、ないんだ。





だからどうか、もう一度………――













君に笑顔が戻るように。



想いが、伝わるように。



僕は何度でも、手を伸ばすよ――……













END

*****************
これはなだなだチルドの美依様に相互記念で捧げた小説です。

ちなみに『Encore et encore』というのは、フランス語で、『何度でも』という意味です^^た、多分?


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