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serial story
9
「俺が食い終わったら、家まで送ってやる。」





は?





あれ、空耳?





今何か聞こえた気が?





「おい、聞いていたのか?」




斎藤が俺に話しかけてきてる。

そりゃ雨も降るわ。



いやいや、そうじゃなくて





「今、何て?」





「だから、家まで送ってやる。」





あまりの雨への罵声攻撃に俺の頭が壊れたのか思った。




斎藤が!?



俺を!!?




「何で?!」




「何でって。傘無いんだろう?署に帰るついでだ。」





いやいや、そうじゃなくて!!


おかしいだろ!!



俺のなかで葛藤が始まる。

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