serial story
7
最初に会った時から、俺はこいつが苦手だ。
別にこてんぱんにやられたからとかじゃなくて・・・。
何て言うか、掴み所がないと言うか扱いにくいと言うか・・・。
何考えてるのかわかんねぇし、あんま喋らねぇし。
俺はもっと、こぉ賑やかに行くのが好きだ。
楽しいこととか、他愛ない話とか。
別に和気あいあいじゃなくても、普通に会話ぐらいできるような。
あいつの場合は逆に気を遣う。
それが面倒臭い。むしろムカつく!!
そして、多分あいつも俺が嫌いなはずだ。
じゃなきゃ、あんな悪態ばっかつくはずがない。
無視するはずない。
そもそも、剣心の宿敵ってだけで警戒心が出てしまう。
こっちがやれれた身だから尚更だ。
そりゃ、志々雄や縁の件じゃ一緒に戦った中ではあるけど、それはあくまで一時的なものであって仲間ってわけじゃない。
助けられたこともあるけど・・・。
いやいや!それこそ、何で助けたのかが既に妖しい。
あいつが誰かを助けること自体が妖しい!!
すっげぇ失礼かもしれないけど俺が言うんだからそうなんだ!!
とにかく、俺の苦手とする人種の類に間違いなく入る。
しかも、断突の1位だ。
と、言うわけで俺はこの場から立ち去ることにした。
今した!!
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