serial story
8
「で、お前は何やってんだ?」
今度は俺が張に訊ねる。
「何って、仕事に決まっとるやろ。」
張は、ため息混じりに言う。
「あそ。お前も大変だな。今日も斎藤はご機嫌斜めなのか?」
俺はかわいそうな物を見るめで、張に言う。
「それが聞いてくれ、左之助。ありえへんぞ。」
急に張が屈みこむようにして、俺に話しかけて来た。
俺も思わず顔を張に近づける。
何がありえないんだ?
「旦那な、昨日倒れてん。」
は??
斎藤が、倒れた・・・?
俺は耳を疑う。
だって、あの斎藤が倒れたなんて。
「確かにありえねぇ。」
殺しても死にそうにない斎藤が・・・。
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