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serial story
5
そうだ、俺が勝手な想像で俺の命を狙ってるって勘違いしたんだ。



だって、斎藤が俺に近づく理由なんてそんなことしか思い付かなかったから。



警視庁の密偵。それと、斎藤と言うことだけで、俺、自分が殺される標的と勝手に勘違いしていたんだ。




・・・。




・・・・・。




いや、しかし待てよ?



じゃあ、斎藤が俺に傘をくれたのは何でだ?



剣心の言う何かの理由ってのは、何だ?



俺はその疑問に再びぶつかった。



俺は剣心にそれについて聞いてみた。




「拙者にそんなことがわかるわけないでござろう。」




・・・冷たくあしらわれた。




「ただ、斎藤が左之の命を狙っているわけではないことは、確かでござるよ。」



「何で?」



俺はその理由を訊ねる。



「もしそうなら、斎藤はそんな回りくどいやり方をせずに、スパッと殺ってるでござる。」



いやいや、剣心。そんな怖いことを満面の笑みで言うもんじゃねぇよ?



俺の顔は若干ヒクついている、と思う。



「まぁ、今度斎藤に会ったら、拙者が聞いておくでござるよ。」



「え?あ、あぁ・・・。」



会ったらって、一体いつになるんだろうか。



町で偶然たまたま、とかだったら見込めない話だな・・・。



俺は、剣心に礼を述べそのままその場を後にした。





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あきゅろす。
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