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serial story
16
「左之、本当にそう思っているでござるか?」




「おう、本当にそう思ってるぜ。ん?何か違うのか?」




斎藤が猫を被っている以外に、何か理由でもあるのか?





「まぁ、左之がそう思っているなら、それで良いでござるよ。」




剣心は、何だか複雑そうな顔をして、俺を見た。




何か引っかかる。



「何だよ。何かあるんだったら言ってくれよ。」




隠し事はなしだぜ。そう言って、剣心の言葉を待った。



「いや。果たして斎藤がそんな面倒臭いことをするかと思っただけでござる。」




「実際してるじゃねーか。」




俺は首を傾げる。





「だから、そうしたには、何か理由があるかもしれぬと言ってるでござるよ。」





・・・。






「何だ?つまり猫被りには、何か裏があるってことか?」




「・・・まあ。わかりやすく言うとそうでござるが・・・。。」



何だよ、裏って!?





裏!!?





あいつは、警視庁の密偵だぞ!?





そいつの行動に裏があるってことは、つまり・・・つまり・・・!!





俺の命が危ない!??





狙われているのか、俺は!!




何で!!?





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