[携帯モード] [URL送信]

serial story
14
結局その日、雨が止むことはなく、晴れた空を見ることができたのは、次の日の朝だった。



俺は、薄っぺらい布団に寝転んだまま呟く。




やっぱ、返したほうが良いよなぁ・・・。





俺は、眠たい目を擦りながら体を起こした。





そして、今日もお決まりのように家を出る。





手にあの傘を持って。





俺が向かった先は、警視庁。

そう、斎藤にこれを返す為だ。


やると言われたからと言って、そのままにしておくことはできない。



それに、又雨が降ったら困ると思うし・・・。



剣心にも言われたし・・・。





けど、何故か足どりが重い。
そう感じるのは、気のせいではないと思う。




その原因はと言うと・・・。





さっき言われた剣心のひとこと。





「ありえないでこざる。」






剣心のこの一言から始まった。


[*前へ][次へ#]

14/30ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!